11月10日(土)

第3回SPS「“ヒロシマ”から考えたい!語り継ぎたい!“いのち”の尊さ」は、いつも通りの和やかなオープニングセッションから始まりました。
しかし、「いのち」がテーマのセミナーセッションでは、参加者さまの笑顔が真剣なまなざしへと変わります。それは、守屋が9/17に訪問したアウシュビッツの経験を踏まえて、参加者の方に、そして何よりも自分に語りかけたからでした。
「多くの命が失われた。そこに私たちの無関心はなかったのか…」

アルゼンチンでの演奏の際の新聞

村上様のお父様の伝言が
掲載されています
そして、本日のメインパネラーである、村上啓子さんのお話が始まりました。
「焼け跡のガレキがまるで火のように熱かった。私はあの時、裸足で死体を踏んで歩いたのです。その時私は、『ごめんなさい』と思いながらも、『気持ち悪い』と感じたんです。今だに、夏になると足の裏が熱く感じます…」
「まるっきりの被害者だった人は(被爆体験など)話せます。でもあの時、食べ物も何もなかった。盗まないと生きていけなかった場合だってあった。そうせざるをえなかった。他者を踏みつけて生きのびた人は、堂々と人前で被爆体験など話せないかもしれない。」
言葉をふさぐほどの、罪悪感。
そんな体験をさせる異常事態「戦争」。
そして「原爆」。
でも、村上さんは、悲しい話を
「被爆体験をコレクションのように聞いて『大変だったね、かわいそうだったね』、と思われるのは自由ですが、それによって戦争や原爆(核兵器)を理解したと思わないでほしい」
とおっしゃいます。
「原爆を風化させないで、と言われます。でも、風化させたのは誰?と思います。被爆者たちは何回でも何十回も何百回も話してきました。情報が足らないと思うなら、ネットもあるから、幾らでも自分たちで得てください。受け手側が耳をふさいでいるのではないですか」
村上さんのお話に、参加者さまから感想が寄せられています。
「村上さんの話を聞いていてつらくなりましたが『そんな話をどうでもよい』と言い切れる前向きさと明るさに勇気づけられました。話して下さってありがとうございました!小さな体から大きなパワーすごいです!」(匿名希望さま)
「村上さんの視野の広さ、良識の深さにとても印象深かったです。特に、”ご年配にも関わらず情報はネットでとればいい”とおっしゃっていたコトバがずっしりささりました。」(T.Nさま)

そして、SPS初の試み、二人目のパネラー古徳景子さまです。若く美しい古徳さまは、世界的なマリンバ奏者で南米やスウェーデンなど世界中で活躍中。戦争反対の思いから「学」という曲を作り、ご自身の演奏会で必ず最後に必ず演奏されています。古徳さま演奏DVDの後、「戦争体験がないけれど伝えていく」ことへの葛藤や壁、といった経験をお話しいただき、それから40人弱で聞くのでは勿体なさすぎる歌を聴かせていただきました。
「古徳様 芸術の力は偉大です」(虎谷さま)
古徳さんの私も「原爆ドーム行くとこわい」という言葉にすごく共感です。なのに強いなと。がんばってください!音楽と芸術は人を動かせると思います。(高嶋さま)
古徳さまを本日、村上さまよりご紹介いただいたのは、実際に被爆体験を語り継ぐ活動をしていらっしゃるからです。 村上さまは打ち合わせの時から強くおっしゃっていました。
「被爆者や被爆見聞者が語るのは、事実を伝えるだけです。でも今は、体験していない世代が、自らの時代を創造するために伝えていこう、という動きが生まれています。私はそういう人を応援したいの。SPEAKS OUTすることが大切なの」
まさにそれは、村上さまが一員として活動しているNGO団体「HIROSIHMA SPEAKS OUT」そのものの念願です。



そして稲増も交えたトークディスカッションの最中に、一番多かった質問も「継承」に関することでした。
「村上さんのお話の後で古徳さんのお話を伺ったとき、”原体験のない自分達の世代に何ができるか”というテーマに対して、自分達が感じた事をまず言葉に表していくという、1つの答を頂いた気がします」(近藤さま)
最後に、SPSならではの時間です。5チームに分かれて、感じたことをふせんに書き、発表しながら模造紙に貼ってシェアしていきます。
「最後のセッションでもお伝えしましたが、自分自身が「種」になる必要性を感じました。今日はすばらしい「水」をいただきました。どんな芽を出して、どんな種を残すか?それは私自身にかかっていますね。」(匿名希望)
参加者の皆様の「種」はどんな風に芽吹いていくのでしょうか。メールで、ブログで、そしてまたSPSの場でシェアリング出来ることを、SPSメンバーも楽しみにしています!
次回SPSは2月23日(土)テーマは「ゆたかさ」。
カンボジアの貧困が生む悲劇、児童買春を止めるために一人の日本人女性が立ち上がっています。活動を始めた学生時代、「自分の出来ることから始めた」という村田早耶香さまの熱い思い、その行動を是非聞きにおいでください!
第三回スピーカー村上啓子さま
HIROSHIMA SPEAKS OUT
第四回スピーカー村田早耶香さま
NPO法人かものはしプロジェクト
