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シリーズ第13回 つながり~私たちが未来を創る~

チェンジ・ザ・ドリーム シンポジウム

2011年8月6日(土)

赤塚 丈彦さま

パネラー:チェンジ・ザ・ドリームファシリテーター
NPO セブン・ジェネレーションズ 共同代表
赤塚 丈彦さま

HRインスティテュート コンサルタント
東 嗣了

(HRIコンサルタントですが、今回は本プログラムのファシリテーターとして!)


東 嗣了

今回のSPS、実は東日本大震災の翌日3月12日に開催予定だったもので、震災により開催を延期して、この8月に行いました。

今回は、「なんだか世の中、変じゃない?」「未来はこの先どうなるの?」といった問いに根本的に語りかけるシンポジウムプログラム。偶然ながら、震災後の今、より一層響くテーマになったのではないかと感じています。


チェンジ・ザ・ドリーム シンポジウムとは

Pachamama AllianceというアメリカのNPOが、南米アマゾンで昔ながらの伝統的な暮らしを守り続けている先住民からの呼びかけに応える形で開発したプログラム。日本ではセブン・ジェネレーションズというNPOが提供しています。
環境破壊・格差社会などの問題が危機迫っている現代、ドリーム(=今「良い」とされている価値観・世界観)を見直すことの必要性を世界中で問いかけています。今回は、弊社のSPSの場に公認のファシリテーターをお招きしてシンポジウムを行なって頂きました。

チェンジ・ザ・ドリーム シンポジウム

シンポジウムの目的と問い

目的


地球上のすべての人が、
環境的に持続可能で、
社会的に公正で、
精神的に充足した
生き方を実現すること

4つの問い


1.私たちは今どこにいるのか?
2.私たちはどうやってここまで来たのか?
3.未来にどんな可能性があるのか?
4.私たちはこれからどこへ行くのか?

上記【目的】の3つの観点(持続可能な環境・公正な社会・充足した精神)×【4つの問い】にそって、思考の"旅"というイメージでシンポジウムは進みます。

シンポジウム~思考の"旅"~

問1:私たちはどこにいるのか?


環境の持続可能性の観点

先進国ではGDPが重要指標となっていますが、GDP向上を求めることが自然富の破壊と表裏一体となってしまっているのが現在の世界。例えば、世界中の人が皆、北米と同じような生活をした場合、地球は5個必要になってしまうそうです。このままの生活では持続は不可能であることは明白です。手遅れになる一歩手前の段階であることも、認めざるを得ません。

社会的公正の観点

富める者と貧しい者との格差も、問題として叫ばれるようになってから久しいように、現代の大きな課題の1つとなっています。屋根のある家に住み、着る物があり、とりあえず食事もできている…それは全世界のたった17%の人だけができている生活です。

精神的充足の観点

物質的に豊かな時代=幸福な時代…?この構図を疑問視する声は、昨今では珍しくありません。私たちの消費行動は"人工的な欲求"に依るもので、実は本来の自然な状態ではない、という見方ができます。つまり、人間にとって不自然な状況に生きているからこそ精神的な痛みとなることも、ある意味当たり前であると考えられるわけです。

問2:私たちはどうやってここまで来たのか?


この現代に至った経緯を考えるとき、キーワードとなるのが"思い込み"。私たちは、実は間違った思い込みを固持し、ある種のトランス状態に陥っている!という見方です。
間違った思い込みとは、例えば…

・物質的裕福(経済的成長)=幸福度の反映
・お金を稼ぐ=成功の指標 
・自然=資源=人間が消費して良いもの   など。

このような価値観は、現代社会に強い根を張っていると思います。

参考までに、私たちの文化と対置される先住民の世界観を見てみると…

 ・共同体の成長ではなく共同体の健全な持続こそが重要
 ・人類は互いにつながり、自然ともつながっている
 ・人は土地や自然の所有者ではなく「管理者」。
  そして、自然は過去から手渡されて未来への受け継ぐ預託物。

こういった考え方に則って、彼らは生きてきているそうです。

問3:未来にどんな可能性があるのか?


現代の問題点がまざまざと見えてきましたが、実際には、その課題を解決すべく行動を起こしている人々が増えてきているもの事実です。このような変化は「Transition」や「大転換」と呼ばれ始めており、実際、環境の持続可能性にコミットする市民団体は、今や全世界で200万以上あるといわれています。

今抱えている膨大な問題に対し、決して悲観する必要はありません。解決策が一見見つからないものも、それは問題が困難過ぎるからではなく、私たちの「そうぞう力」が足りていないから、と見ることができるのです。(身近な例:ゴミが出るのは仕方ない?⇒「ゴミの出ないデザイン」という概念もあるはず!)ここで言う「そうぞうりょく」とは、①想像力(imagination)と②創造力(creativity)のこと。様々な不可能を可能にしてきた現代の技術を、新しい価値観に沿って活用したら…どんな問題も良い方向に変えていけるような、明るい可能性に溢れた未来があるように思えてきます。

問4.私たちはどこへ行くのか?


人間社会を鳥に例えた、こういう表現があるそうです。

~ワシとコンドル~
 ・経済の成長・技術の進歩を重んじてきた現代社会=ワシ
 ・自然との共存・環境の持続性を重んじてきた先住民的社会=コンドル

どちらが良いか!?どちらを取るか!?という二者択一の話ではありません。
どちらにも知恵や知識と課題があります。両者の良点をうまく融合することこそ、これからの未来が目指すべきイメージ!ではないでしょうか。そのために何ができるか…行動の大小は問題ではありません。今ある「思い込み」を見直してみることから始めてみる、ということも、大きな一歩であるはずです。

ここまでで、本日の思考の"旅"は終了です。とはいえ、なんとも釈然としなかったり、とても悶々とした気持ちになる方が多いようでした。これ、実は作戦通りなのです。このシンポジウムは情報量も多いですが、決して情報のインプットや解決策の策定を目的とはしていません。見えてきた現実に対して「心で感じたこと」としっかり向き合うことを何より大切にしています。その悶々とした感情の中から、結果的に未来のための行動が波及していくことを願って…。

プログラム終了のしるし

プログラムが終わると、2つのプレゼントがありました。

宣言カード
 「私は、この地球上に生きるすべての人が環境的に持続可能で、社会的に公正で、精神的にも充足した生き方を実現できるよう全力を尽くすことをここに誓います。(署名・日付)」

ミサンガ
アメリカ先住民(本プログラム発足のきっかけとなった)の方が手作りしてくださっているというミサンガ。

どちらも、今日感じたことを忘れず、未来に向かって一緒に進んでいこう!という想いの込められた品です。

宣言カード&ミサンガ

チェンジ・ザ・ドリーム シンポジウム は多数開催されております。もう一度受けたい方、今回参加しそびれた~!という方、是非こちらのHPをご覧ください。

※ファシリテーターになるプログラムもございます。

ご参加くださった皆様、改めましてありがとうございました!

*Special Thanks ~参加者の三村様、本レポート作成にご協力いただきました。ありがとうございます!

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