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石田退三

2013/1/1

石田退三

1888年愛知県生まれ。トヨタ自動車の大番頭。
1915年から繊維問屋・服部商店に勤務。
上海駐在員として豊田紡織の商品を輸出する仕事をしている時に、豊田佐吉の知遇を得る。
1927年豊田紡織に移籍。
1948年社長に就任。折からの労働争議を解決する。
1950年には豊田喜一郎の依願を受け、経営危機に陥ったトヨタ 自動車工業の社長を兼務。
自動車産業内でのトヨタ独走の礎を 築くのに大いに貢献した中興の祖。

略歴

・1915年 服部商店に入社
・1927年 豊田紡織に移籍
・1941年 豊田自動織機常務取締役に就任
・1945年 同社専務取締役に就任
・1948年 同社社長に就任
・1950年 トヨタ自動車工業社長を兼務
・1961年 社長を辞し会長に退く
・1979年 他界 享年90歳

リーダーとしての大きな特徴

1.無借金経営を実現し、トヨタの礎を築いた「合理的経営力」

「無借金経営」
「発明親子が育てた芽を守りきらねばならん、とワシはそう心を決めて、前にもましていじゅましゅうカネをため込んだ」創業一家に対して抱いた責任感が無借金経営実践の動機となったが、退三の合理性を重んじる経営がその実現を可能にした。

2.組織に創業一家のDNAを刷り込んだ「求心力と組織構築力」

「DNAをつなぐ」
「トヨタのトップは組織づくりが下手だったが、教祖がこう望んでいると、セッティングする参謀が常にいた」その筆頭が退三であった。彼は佐吉を求心力の源として使い切り、トヨタグループをひとつにまとめあげた。

3.創業一家への報恩から半生を捧げた「責任感と情熱」

「大番頭」
彼は自分を大番頭と名乗った。そしてサラリーマン社長の立場を貫いた。喜一郎から依願されて後を継いだときも、社長の座は必ず喜一郎に返すと誓っていた。創業一家への報恩の念は、自身のおごり、たかぶりを戒め、責任感と情熱を発揮させた。

報恩の念と、持ち前の経営力でトヨタの礎を築き上げた
「仁義深き、王国の大番頭」

リーダーシップ・エピソード 

1.パブリカ

1961年、退三が社長を退く年にトヨタはパブリカを発表する。「パブリカ」とは英語の”Public(公共の)”と”Car(自動車)”をかけ合わせた造語だ。喜一郎と退三 が夢見ていた「大衆車」が具現した瞬間である。このパブリカは販売的にはあま り成功しなかったが、トヨタの車づくりのベクトルがどこへ向いているのかを明確 に示した。5年後、トヨタはパブリカの発想を焼き直し、新しい大衆車を世に送り だす。それが「カローラ」と呼ばれる日本史上もっとも売れた大衆車だ。

2.佐吉翁からの董陶

退三は常々「おれは佐吉翁から董陶を受けた」と口にしている。これは自慢でも あった。その董陶とは、「発明家は研究をしてお国に尽くす。商人はカネ儲けして それを助け、そして国に尽くせ」の経営哲学であった。退三はこの哲学を持ち続 け、トヨタを大きくした。一方で「経営者はまず儲けよ。企業の社会的責任などと、きれいごとを言うな」を持論とした。

3.石田財団

退三は亡くなる前に「私の愛するこの国が、あの佐吉翁にみられるような気迫・根性を取り戻してくれれば、この老兵は明日に息を引き取ろうとも悔いはない」という言葉を残した。 彼はこうした思いから、資源の少ない日本の将来のためには日本人の持つ知恵を生かしていかなければならないとし、科学技術や医学の振興に力を注いでいた。こうした遺志は石田財団によって受け継がれている。

石田退三の名言

自分の城は自分で守れ。

返せないほどの恩を受けたが、必ず返すように しないといけない。
だけど、人からの恩返しは当てにするな。

参考文献 参考URL

  1. 「トヨタ商魂の原点―石田退三経営録」 (著 池田 政次郎/PHP研究所)
  2. 「豊田市トヨタ町一番地」 (著 読売新聞特別取材班/新潮社)

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