マダガスカル支援活動、感謝とともに一区切り
HRIが長年続けてきたマダガスカルでの助産婦育成・奨学金支援プロジェクトが、このたび無事に完了しました。
この活動のきっかけは、TBS番組「夢の扉」で紹介されたシスター牧野の奮闘に、弊社創業者・野口が心を動かされたことでした。番組を通じて現地の厳しい医療・教育環境を知り、「自分たちにできる支援を」との思いから、HRIとしてのマダガスカル支援が始まりました。
その後、HRIメンバーが2008年にビジョンツアーとして現地を訪問し、アンチラベのアベマリア産院、アンタナナリボの国立病院、聖アントニオ学校、聖アスンタ学院など、医療・教育の両面にわたる多くの現場に足を運びました。そこで出会ったのが、長年マダガスカルの医療・教育を支えてこられたシスター牧野、そして学校や病院運営にも深く関わってこられたシスター平間です。厳しい環境のなかでも人々に寄り添い続けるお二人の姿は、HRIのメンバーに大きな影響を与え、現地の生活や希望を自分たちの目で知る貴重な機会となりました。
こうした現地視察を通じて、医療設備の不足や老朽化した学校施設、電力の不安定さといった日常の課題を目の当たりにし、HRIとして支援すべき優先領域がより明確になりました。特に、産院での帝王切開手術に不可欠な自家発電設備の不足、子どもたちの通学における安全確保の課題、教育の機会格差など、現地が抱える問題と、その背景にある社会構造を深く理解するきっかけとなりました。
以降、野口の著書『コンサルタントの質問力』の印税寄付やHRIからの継続的な支援により、自家発電機や中古車の寄贈、助産婦育成・奨学金制度の支援など、さまざまな形で生活基盤を支える取り組みを続けてきました。アベマリア産院には、帝王切開手術の安全確保につながる自家発電装置の寄贈支援を行い、聖アントニオ学校には校舎とグラウンドをつなぐ「ビジョンブリッジ」の整備支援、聖アスンタ学院には書籍や備品の寄贈など、必要に応じて幅広い支援を届けることができました。
このたび、シスター平間より「マダガスカル側でHRIからの寄付金の着金が確認された」との報告を受け、これをもって支援活動は一区切りとなります。現地では、HRIの支援を受けて助産婦として活躍する女性たちや、奨学金で学業を修めた子どもたちが今も元気に頑張っているとのことです。
シスター牧野のご逝去、シスター平間が現地での活動を終えられたこともあり、直接的な交流は難しくなりましたが、これまでの活動を通じて多くの「いのち」と「希望」をつなぐことができたことに、心から感謝いたします。



これまでの歩みを振り返り、積み重ねた時間に思いを寄せて
HRIはこれからも、「シェアリングの心」を大切に、人と人、想いと想いをつなぐ新たな支援のかたちを創り続けてまいります。
発行:HRインスティテュート ソーシャルチーム
マダガスカル支援の歩み
