戦略的思考力を鍛える〜ミッションを強く意識せよ
2016/10/6
筆者:三坂 健戦略的思考力を備えるための方法、それはビジョン・戦略を考える前に「ミッション」を深く理解・強く意識せよ、ということです。ビジョン=目標を達成するための方法が戦略ですが、仮に、ビジョンが数値化された売上高や利益、というものである場合、戦略は数値目標を達成するうえで最も合理的なアプローチが採択されることになります。
しかしながらそれは、合理的であるがゆえに、他の競合も同様のアプローチを描く可能性が高く、いわゆる「似たような戦略」を展開してしまうことになり、結果的に価格競争を招くなど、”望まない争い”を生んでしまいます。
こうした”望まない争い”を避けるには、ビジョンの先にある自社固有の”ミッション”を深く理解し、強く意識したうえで、合理的な戦略に反映させることです。
合理的な戦略を、強い想いを反映した”ミッション”で形容することで、競合との差別化が実現し、自社のオリジナリティある戦略を描く道が拓けます。
たとえば、ホンダはなぜ一見すると儲かりそうにないジェットやASIMOの開発をするのでしょうか。
それは合理性以外に、本田宗一郎という創業者が残した「やりたいことをやれ!」というホンダイズムが色濃く反映されているからに違いありません。
そして、こうしたホンダの取り組みが、ホンダらしさを引き出し、「他には置き換えのきかない会社」にすることで事業全体に魅力を与える効果を生んでいます。
戦略とはまさしく「”戦い”を”略する”」と書きます。
すなわち、戦わずして勝つシナリオが戦略です。
そして、戦わずして勝つ、ためには合理的な戦略に、非合理ともいえる、自社の理念やウェイ、イズムを強く反映させることが大切です。
こうしたトレードオフをあわせもつシナリオを描ききることこそ、戦略的思考につながると考えます。
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