ネパール記録 3日目 – 最高峰エベレスト –
2018/4/10
最高峰「エベレスト」~スワヤンブナート・タンバール広場でネパールの文化と歴史に触れる
3日目。私たちは早起きをしてエベレストに向かうマウンテンフライトへ。
HRI設立当初、創業メンバーを含む数名でネパールを訪れた際には同様にエベレストを 訪れています。しかし今回のメンバーは初めてのネパール、初めてのエベレストです。
「世界のトップを見る」という逸る気持ちをおさえて、早朝6時、私たちはすでに賑わい 始めたカトマンズの町を過ぎ、マイクロバスで空港へと向かいました。
エベレストは、ご存知のとおり世界一高い山で標高は8,848m。
標高3,776mの富士山が縦にすっぽりと2つ入ってしまう以上の高さがあります。
山頂はネパールと中国の国境上にあり、チベット語ではチョモランマ ネパール語ではサガルマータと呼ばれています。
山の天気は変わりやすい。雲の状態、風の状態でエベレスト付近までフライトできるかどうかはギリギリまでわかりません。もしだめだったらホテルに戻り、ヨガをやろうという 選択肢もありました。
エベレストへ向かう「Yeti Airline」約30名乗りでも窓側だけに座るため15名の搭乗客のみとなる
搭乗したのは約15名。日本人が約半分。それ以外は白人(欧米人?)の観光客です。
地上ではすこし曇っていたものの、私たちの日頃の行いがよかったのでしょう。
無事に離陸、そして30分ほどのフライトでとうとうその時がやってきました。
雲ひとつなくはっきりその姿を魅せてくれた「ヒマラヤ山脈」そしてエベレスト
間近に見えるヒマラヤ山脈。7,000mを超える山々。その中でもエベレストの世界一の圧倒的な雄大さは、富士山の美しさとはまた違った壮大な姿で私たちに迫ってきます。
その姿を見た同じフライドの約15名は、同様に声を上げ、興奮し、素晴らしさを共有 しました。そこには価値観の違いはなく同じものをみて感動する人々の姿がありました。
エベレストの説明をするキャビンアテンダント。
これまで人々はその姿に畏敬の念を抱き、登頂へのあくなき想いを抱き続けてきました。
その登頂からみた景色はどのようなものでしょうか? これまでの登山家達の興奮に想いをはせながら私たちは約1時間のフライトを追え、一路カトナンズへと再びバスを走らせました。
世界の唯一の遺産を通して文化・歴史を知る
午後、私たちはネパールの「世界遺産」を巡ることにしました。
ネパールはヒンドゥー教徒 約80%, 仏教徒 約11%, イスラム教徒 約4%、キラント教徒 約3%で構成されています。
「人よりも神が多く住む町」と言われているカトマンズには宗教にまつわる世界遺産が 多く残されています。
その中のひとつ「最古の仏教寺院」といわれるスワヤンブナートを訪問しました。
小高い丘にそびえる寺院に続く石段の坂道には多くの土産物屋が軒を連ね、多くの 観光客で賑わっています。そして猿がゆったりと寛いでいるのをあちらこちらで見ることが出来ます。別名を「モンキーテンプル」といわれる所以です。そして特徴的な形をした 15mの仏塔がこの寺院の代表的な建造物です。観光地としても大変有名な場所ですが、 地元の人々の信仰の場としても重要な場所なのです。
「ネパール最古の仏教寺院」とも言われ世界遺産にも登録されている「スワヤンブナート」
続いて、私たちが訪れたのは「ダンバール広場」です。
ここはカトマンズの旧王宮前にある広場で、素晴らしいネワール建築の数々を見ることができます。建物の多くは17~18世紀に建設されており、建築物の美しさで大変人気の高い場所でしたが、2015年4月に発生したネパール地震は、世界遺産にも甚大な被害を与えています。
多くの貴重な遺産が一部倒壊し、復興の活動が続けられていました。
カトマンズの王達が美しさを競って宮廷を建てた「ダルバール広場」
地震の被害を受けて一部倒壊している木の棒で支えられた宮廷
震災によって人々の心の支えになっている多くの寺院が被害を受けましたが、近隣諸国からの支援もあり復興に力をいれています。大切にしているものを守っていこうという姿に感銘を受けました。
「ダルバール広場」だけでなくネパールではいたるところに野良犬がゆったりと昼寝をしている姿をみかけます。ネパールの人々は野良犬を 「コミュニティドック」と呼び、 コミュニティの隣人のような扱いをし、予防接種も受けさせていると言います。
一方、人が集まるところには、物乞いをする人々も集まるものであり、うつろな目で 観光客に手をのばす姿を見るのは心が痛む経験でした。
私たちは今回のツアーでネパールの人々と巡りあい、多くの経験をし、多くのものを実際に目にしました。自分達が「自分のため、人のため、人々のために」何が出来るのか、すべきなのか、したいのかを今後も考え、実行していきたいと、さらに考えされる旅となりました。
1日目
2日目
2日目
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