ベトナムダナン進出 日本人インタービュー第4回(後半)〜レガン 石川様〜

2016/6/1
筆者:松岡 泰子
 
みなさん、こんにちは。
レガン 石川様のインタビューの後半をお届けします!

 

( >>前半はこちら>>)

 

ダナンの実情〜製造業は難しい??(つづき)

ベトナム人は製造業に向いている!

 

一方で、ダナンをお勧めできる点として「人材」があります。うちはダナン以外では、フィリピン工場を筆頭に協力工場を含めカンボジア、インドネシアと中国に工場を持っていますが、それぞれの人材を見比べてみて、ベトナム人は一番製造業に向いていると感じるんです。もちろん個人差はありますが、傾向として、中国人は忠実にやれない人が多かったり、技術を習得したら独立してしまったりとかがあります。フィリピン人やカンボジア人は本当に耐え性がなくて、同じことを繰り返してやることが苦手。インドネシア人は悪くないんですが、就業時間が短い(笑)。その点、ベトナム人はコツコツやれる人が多い。目上を尊敬し、教育すればきちんと吸収して、その通り忠実に業務を遂行してくれるんです。本人たち曰く、戦争に勝った(アメリカを撤退させた)のもこの忍耐強さゆえだそうで。まぁ、列に並べないとか、せっかちな面は多々あるんですけどね(笑)。とにかく、製造業の人材としては本当に向いていると思いますよ。その意味でも、ベトナムへの進出はいいと思いますね。

 
レガン社の工場内の様子
 

松岡)ベトナム人に上手く動いてもらうための秘訣ってあるんでしょうか。

 

意見をよく聞くこと、上手く持ち上げること、でしょうか。基本的には日本人と良く似ているので、同じようなことを気を付ければいいと思いますよ。相手の話をよく話を聞いてから、足りていないところがあれば補足のアドバイスを入れるとか。「あなたの意見に加えて、○○の方法を入れたらどうかな。そしたらとても上手くいくと思う。」というような感じです。そうすると、わりと気持ちよく動いてくれます。 それから、一般的に能力が高いのは女性なのですが、上に立つのは男性という構図が上手くいくと感じています。男性(旦那)を立てつつ女性(女房)が実権を、というのがベトナムの家庭には多いので(笑)、そういうのが会社の組織構造としてもマッチするんじゃないですかね。

 

大前提として日本人に声を大にして伝えたいんですが、ベトナム人ってね、本当に優秀なんですよ!日本人のほうが優秀だって思っている人が多いと思うんですが、そんなことは全然ない。日本人が見習うべき部分もあるくらいで、「ベトナム人=日本人より劣る」と思い込まないことも大切です。

 

 「100%は任せるな!?」〜日本人管理の理想と実態

松岡)人材面は魅力ということですが、難しさを感じることはないですか?

 

「信頼」や「任せる」ということについては難しいです。ベトナム人は基本的には信頼できますが、信じ切るのは要注意。今、うちの事務職は10人ほどいまして、皆仲良く仕事をしています。それでも「社長、一人が言ったことを100%は信じないで。必ず色々確認してから総合的に判断してください。」と、ベトナム人同士、皆が皆言うんですよ。面白いですよね。こういったことはベトナム人に限ったことではありませんが、特に経理などの重要な業務については充分に目を配らないといけないですね。 といいつつ、10年やってきて、本当はローカルのことはローカル人に任せたほうが上手くいくと思っているんです。たとえ10年ベトナムにいたって、あくまでも僕は外国人ですから。やはりベトナム人の感性なんかは完全には分からない。それに、僕のような日本人がいることによってコストだって大きくかかるわけで、ベトナム人だけで回せるようになるのが理想だと思っています。でも、今言ったように「任せきるな」という戒めがあって、ジレンマを感じながら現場に居続けている感じですね。日本本社も日本人神話という感じで“日本人絶対”!ですし、ベトナムスタッフ側も日本人に管理してほしいというスタンスですから、完全なローカライズは難しいのが現実なんでしょうね。でも、何度も言いますが(笑)、目指すべきは「ローカルのことはローカルで」だと思っていますよ。

 

もう1点、一人の日本人が長く居すぎることの弊害もあります。10年もいると社員と家族のように深い関係になっていくんですよね。喧嘩しても翌朝には元通り、みたいな(笑)。情もかなり出てきます。だから、日本側から人員整理とか解雇しろとか簡単に言われても、本当にやり辛い。そういった意味では、一人の日本人が長期間マネジメントし続けることによって生じる難しさもありますね。

 

これから進出を考える企業の方へ〜日本側のスタンスが重要!

松岡)これからダナンに進出を検討している企業に、何かアドバイスはありますか?

 

日本本社側が、しっかりと信念のあるスタンスを持つことですね。海外に進出する時に、日本側に成功に対する確固たる信念がないと、海外拠点のほうの管理が疎かになってひづみが出てくるんですよ。海外進出して成功するためには、日本側が現地と平等に向き合いながら、お互いの利益確保へ向けて進めていけるかどうか、がかなり重要になってくると思っています。 もう一つお伝えしたいのは、進出したら先行者も後行者も関係ないということです。後から来たのに、すごい情報通の方もいるし、僕が10年かけてできなかったことを、数年でやってしまう人もいる。人が多く来ればそれだけ知恵が集まって、より良い環境になっていくと思うんですよね。だから、後先関係なく、これからもどんどん日系企業、日本人にダナンに進出してきてほしいと、本当に思っています!

 

松岡)ありがとうございました!

 
工業団地
 

=========== ダナン在住10年というと、間違いなく最古参クラスです(笑)。ダナンの社会変化を肌身で感じてきた石川さんならではお話でした。後先は関係ないといっても、こうした先陣の方の礎があって、今があるのだなーとしみじみ感じますね。

 

<オマケ> 駐在者のためのおすすめ店〜石川さんのおススメ 3選! 日本人の口にもあうローカルレストランをご紹介いただきました!

 

◆焼肉レストラン; Sườn Nướng Cao Bồi 住所;Phạm văn đồng通り (K-Martの向かい) 参考URL;http://www.foody.vn/da-nang/suon-nuong-cao-boi

 
 

ローカル価格(食べて飲んで一人15万〜20万ドン程度)で充分うまい! 黒こしょうカルビがおススメ♪

 

◆「牛骨髄の卵とじ」がおいしいお店; 9 Dich 住所;140 Hàm Nghi 参考URL;http://www.foody.vn/da-nang/quan-9-dich-nhau-binh-dan

 

骨髄!!?少し構えてしまいますが(笑)。試す価値あり! 定番の空芯菜炒めも、ここのは美味しいそうです。

 

◆鳥料理屋さん;Gio Dong Quan 住所;Song Hao,Hoa Hai,Ngu Hanh Son 参考URL;http://www.foody.vn/da-nang/gio-dong-quan-dac-san-dong-que/album-anh

 
 

お昼のみの営業。ここのカモの塩焼きは日本人の口にもマッチ! スズメの丸焼きなどもありますw

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