社会人インターン体験記・酒井萌生さん
2026/1/29

この記事では、2024年10月から半年間、弊社で社会人インターンとして働いてくださった酒井さんのインターン体験記を紹介します。
体験記はインターンの主担当をしていた福井との対談形式でお届けします。
―酒井さんプロフィールー
明治大学卒業後、新卒で株式会社JTBへ入社。国内の法人・公務営業や中国・広州での法人営業などを経験した後、社内の人財開発の業務に従事する。社内の自己成長支援休職制度を利用して2年間休職し、その間にビジネス・ブレークスルー大学大学院(MBA)を修了。修了後、復職前に「人材領域のコンサルタントとして実務経験を積みたい」との想いからHRインスティテュートへ直接応募し、2024年10月から社会人インターンとしての活動を始めた。

Q1.まず、2年間の休職をされてからHRIにインターンの応募を頂くまでのいきさつを教えてください。そもそも、なぜ休職されようと思ったのですか?
酒井:休職したきっかけは、自分の限界を感じたからです。志望をして営業職から人事部に異動したのですが、仕事の性質が大幅に変わりました。営業は明確な数字目標があったけれど、人事はそういったものがない。答えがない問題に対して解決していかなければ状況に置かれ、この延長線での成長では厳しいと、思い切って環境を変えようと思ったんです。
元々は会社に在籍しながらMBAを取って、2年間は新規事業をやろうと思っていたのですが、思った以上に仕事が忙しくてMBAを2年間で修了できませんでした。休職の前半1年間は勉強に集中して、残り1年間は全然違う経験をしようと思っていたんです。とにかく、やったことのないことをやろう!とだけ思っていました。
福井:そもそもなぜMBAを希望していたんですか?
酒井:経営に携わることがすごく楽しかったんです。上位概念から組織を考えて変えていく、こんなダイナミックなことを自分でもやってみたいなと、営業とは違った楽しさがありました。できなかったですけれど(笑)。
福井: それを深めたかった?
酒井: 深めるというより、基礎から学び直したかったに近いです。学んでいる内容も、なんとなく知っていることもありましたが、それが「なるほど、あれはこういうことだったんだ!」と色々と繋がっていく感覚でした。
Q2. MBAを取得した後、HRIへ応募をしようと思ったきっかけは何ですか?
酒井:MBAの修了が見えて残り丸々1年あったときに、大学院でのインプットを実践力に変えたいというのが明確にありました。それが事業を興すのか、どうしようかと考えて知人に相談をしたら、「今後大きな組織の中で活躍するのであれば、ベンチャー気質よりも経営気質を養った方が良い」とアドバイスをもらったんです。最初の半年は知人経由で、コンサルティング会社に行ってマーケティングの仕事を主にしていました。ただ、私自身は元々人事でダイバーシティ推進をやっていて楽しかったし、MBAの授業でも人事系の方が楽しかったんです。実践力を身に付けるという点では、最後はどうしても人材・組織開発の実践力を身に付けたいと思っていました。
福井:人材領域の何がそんなに面白かったのでしょう?
酒井:従業員の、その人個人のキャリアに興味がありました。そうした人達が集まった組織の土台を変えれば、会社は変わっていく。根幹の部分に関われることが面白かったです。
福井:インターン先の会社は結構探しましたか?
酒井:だいぶ探しました!業界のことも全然知らなくて・・・、研修会社に行きたいわけではなかったので、Web検索で「人材 コンサルティング会社」と調べて、出てきた会社のHPの応募フォームにとにかく送りまくっていました。
福井:何社くらい送って、反応はどうだったんですか?
酒井:10社以上は送ったと思います。反応は全然!本当にごく一般的なお断りメールが多かったです。「アルバイト」ならという会社もありましたが、私自身は「インターン」にこだわっていました。
福井:面談はしたんですか?

酒井:全然!面談したのもHRIだけでした。HRIから返事が来た時には「拾ってくれるところがあるかも!?」と思いました。HRIを知ったのは、ふと家に人材系の本があったなーと思い出して。夫が持っていた本、「人材マネジメントの基本※」を手に取って、裏表紙の会社名を見たんです。「主体性を挽き出す」という文言を見て、「ここだ!」と思いました。変な話ですが、熱意だけはあったので、ここなら私の主体性を挽き出してくれるんじゃないかって(笑)。
Q3.次に、インターン時の様子を聞かせてください。インターン中はどんな仕事や活動をしていましたか?
酒井:まずは議事録作成など、簡単なところから入らせてもらいました。そこから福井さんが担当している研修で実際に使われる資料作成のお手伝い、途中からは研修の設計、お客様とのミーティング、研修を構成するための資料作成などを担当させてもらいました。
福井:その中でも大変だったことは?
酒井:とにかく大変でした!ミーティングの1時間前まで資料のブラッシュアップをしていたりもしました。でも自分はこれしかやっていないので、音を上げるわけにはいきませんでした。毎日デイリーチェックの時間を設けてもらい、作っている資料のレビューをもらっていました。そもそもロジックツリーの形を成していない、など結構厳しいフィードバックをたくさんもらいました。
福井:MBAで学んだこととはまた違いましたか?
酒井: 全然違いました。実践知の大事さを改めて感じた経験です。大学院では論理性とか、ロジックツリーとか学んでいるし頭ではわかっているけれど、「分かる」と「出来る」のジャンプってこんなに大きいんだという痛感です。例えば、論理的思考力研修の準備に携わらせてもらったのですが、ロジックツリーも自分で作ってみると全然できなかったです。
福井:逆に、MBAの学びで活きた部分は?
酒井:概念として分かっているということは大きかった。説明されたら意味は分かる。事業戦略の話とかも、知っているという部分は大きかったです。
Q4.インターンで学んだことや感じたことは?
酒井:一番インパクトが大きかったのは福井さんのフィードバックでした。資料を15回返された。小学校から振り返ってもそこまで返されることはなかった。1つの資料を作るのに1週間くらいかかりました。
福井:あれは震えましたね(笑)。
酒井:あれで諦めなかったのは大きな自信になったし、何を言いたいのか?をひたすら考えて、物事に深く向き合えたのは、今の仕事にも生きていると思います。
福井:何が特に変わりました?
酒井:仕事への向き合い方は本当に変わりました。昔は仕事は効率だと思っていて、いかに早く効率的に終わらせるかが大事だと考えていました。インターンを経験してからは、一つ一つの意味を深く理解して落とし込んで、いかに本質を見抜くかというところ、結局それが一番の近道だと気付きました。
休職する前の人事部での挫折もこれだったんだ、と、当時はちゃんと意味を理解しようとしていなかったんだと気付きました。分かっていなくてもこなすことはできていたんです。表層的なこと、戦略と言われていることを何となくまとめてはいたけど、本質に向かって深くやろうとは全然思っていなかったです。
福井:他には何か変化や気付きはありましたか?
酒井:(研修に)オブザーブで参加させてもらったときに、HRIの人間力の高さは感じました。一人一人、信念を持ってやっていること。私から見て「こなす」という人はいなかったし、皆さんが自分なりの「こうしたらもっと良くなるはず」という信念をもってお客さんと対峙しているなと感じました。それが1人、2人じゃなくて、全員がそうだというところ。個性はそれぞれだが、全員が同じ熱量を持っているところがすごいと思いました。
福井:カルチャーショックはなかったですか?
酒井:良い意味でなかったです。アットホームで過ごしやすかった!こういう組織良いなと思っていたことがあるんですが、それは異物が来ても誰も排除しない文化。インターン中に誰かが病気になったとき(登壇が出来なくなっても)「大丈夫、心配しないで!」と相手を気遣い全員がフォローし合っている。そういう文化は良いなと思いました。それを観ていて、今の会社に戻ってからも、人への気配りとかは意識しています。ウェットな会社というんでしょうか、それが良いなと思いました。あと、お互いをニックネームで呼ぶとことか。そこは面白い文化だなと思いました。
Q5.今回の社会人インターンは、 酒井さんにとってまさに「越境」的な経験だったと思います。アウェー(越境先)からホーム(本業)に戻って、改めて感じたこと(視点が変わった、違和感に気付いた、等)を教えてください。
酒井: 仕事の仕方、皆さんのプロフェッショナル感を学んで、「これで良いかなー」と頭によぎっても、最後までちゃんと意味が通る資料になっているかとか、一つ一つの言葉とか、そういうところをこだわるようになりました。「この言葉は何を意味しているのか?」と意識したり、ビッグワードを使ってしまいがちなところが、「それってどういう意味?」と自分で見返して表現を変えるようになりました。
一つ嬉しい出来事があったんです。復職して、今後の事業戦略をみんなで検討してもなかなかまとまらなかったときがありました。それで全員が考えを持ち寄ろうということになったのですが、自分がまとめてきた内容に「250点!」と評価をされて、拍手をされたんです。あぁ力ついてたんだなって感じました。
言葉へのこだわりが強くなって、逆に社内の資料に対しても「これ変だな」と気付ける自分が嬉しかったです。
福井:戻ってから感じた違和感は?
酒井: (働く)環境の部分は少し気になっていました。2年間仕事から離れていたので、残業が出来るかな、とか。運が良かったのが、今の会社は月の半分は在宅ができ、集中して仕事ができますし、休みも取りやすくメリハリがあるという意味で、働きやすくちょうど良い状態なのと、みんな仲が良い会社なんです。直属の上司もフィーリングが合う人でした。自分は合う・合わないが結構はっきりしているタイプなので、そこは運が良かったです。価値観が変わった部分で言うと、働く上で重要なのは「何をするか」よりも、「どこで・誰と働くか」の比重が大きくなった気がします。
福井:それは何でですか?
酒井:MBAやHRIインターンでの出会いが大きかったと思います。前のインターン先でも割と自由にやらせてもらっていたのですが、一緒に働く相手が、自分が納得できるアンサーをくれる人かどうかがとても大切だったんです。
福井:どういう場所が良い?
酒井:違和感や納得できないことがあると自分は前に進めないタイプなので、そこがはっきりする環境が良いです。今の会社の社長は「これは良い」「これは悪い」というのを役職関係なく言ってくださるので、とても気持ちよく働くことが出来ています。
Q.最後に、社会人インターンの機会に飛び込もうか迷っている人 や、そうした人を送り出そうか迷っている企業の方(人事・経営者)へメッセージがあればお願いします。
酒井:ぜひ挑戦してください!とまず思います。強く思っているのは、スキルアップのためにインターンをするというのが動機として大きいと思いますが、もっと深いところまで変わったのは今回のインターンのおかげでした。実践力を得られるだけではなくて、人生感とか出会いもそう、価値観が変わった。ずっと同じ会社にいたらこうした経験は絶対に得られませんでした。
最初はインターンがやれるなんて思ってもみなかったけれど、やりたいという素直な気持ちに沿って行動に移せば、おのずと得られることもあると思います。
福井:そこまでの変化を得るためには、やはり時間も必要だと思いますか?
酒井:時間もあると思います。半日や1日のインターンではここまでの経験を得ることは難しいとは思います。長ければいいという話ではないですが、そうした深い経験を得られるくらいの長さは必要ですね。
福井:酒井さんも新しい風を入れてくれたと思っています。私たちもN=1の企業の在り方しか知らないので、今回のインターンシップは自分たちへの気付きにもなりました。自社以外の人をマネジメントするのは感覚が異なり、会社としても学びが大きかったと思います。改めて、インターンシップとしてHRIに参加してくださりありがとうございました。
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