ネパール記録 2日目 – 自閉症指導特別支援学校SSDRC –

2018/4/10

自閉症児童を受け入れる特別支援学校「SSDRC」

ビジョンツアー@ネパールの2日目。
私たちはカトマンドゥ近郊にある学校を訪れました。初日同様、途中悪路に揺られながら。

1校目は「Special School for Disabled & Rehabilitation Center(SSDRC)」です。
SSDRCは自閉症の子どもたちを受け入れ、普通校への復帰支援や就労のための技能訓練をしています。

迎えてくれたのは、校長のサビタ先生。なんと私と同じ31歳の若さ!

(中央がサビタ先生、凛としたステキな方でした)

はじめにサビタ先生からお話しを伺いました。
特に印象的だったのが、なぜ先生がこの学校を始めることになったのか、そのきっかけのお話です。

サビタ先生は元々ジャーナリストとして働いていて、10数年前に政府の調査である村を訪れます。そこで、衝撃的な状況を目撃しました。
薄暗い家の中で、子どもが手を縛られて軟禁されていたのです。
実はその子どもは自閉症で、母親が目を離すと暴れてしまいます。そんな状態では母親も仕事に行けないため、仕方なく手を縛って家の中に閉じ込めておくしかなかったのです。

サビタ先生は当時目撃した子どもを含めた2人の支援を始め、10年前に学校を設立しました。当時も、そして今でも、ネパールでは「自閉症」という病気が認知されていません。
サビタ先生は「もっと政府が積極的に働きかけて、認知と支援を広げてほしい」とおっしゃいました。

そしてサビタ先生との対話の後、学校を視察させていただきました。
校内は自閉症の子ども達の自立を促進する工夫が凝らされ、海外から専門家の方がボランティアとして働きにも来ていました。

(教室の様子)

そしてその後は、校外にある技能訓練施設も訪れ、ブレスレッド作りも体験させていただきました。

(ブレスレッド作りの様子、学校の卒業生が丁寧に教えてくれました)

(施設で製作・販売されている手芸品、どれもステキでお土産にたくさん買いました!)

自閉症という辛い状況を乗り越えた卒業生たち、そしてサビタ先生との触れ合いから貴重な知見を積むことができました。
今またこの学校で頑張っている子どもたちも同じように困難を乗り越えられるよう、私たちも微力ながら支援していきたいと思っています。

(文責:コンサルタント 塚田泰弘)



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