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用語解説

経済安全保障

 

様々な要因(軍事、食料、エネルギーなど)が複雑に影響し合う国家の安全保障に
関して、経済面に焦点を当てて安全保障を考えることを指します。

グローバル化による恩恵の裏側で生じる安全保障上のリスクのうち、主に「サプライチェーン」、「技術」、「情報」に関する対策が中心となっています。

 

■背景
グローバル化の進展に伴い、先進国の巨大企業の活動エリアが拡大する中で、新興国の台頭が進み、経済的な繁栄と国家の独立性(国家体制の維持)が対立することが増えてきました。

特に、中国の経済力や科学技術力が急速に高まったことにより、米国の世界的な地位 (覇権)を脅かす可能性が浮上して来たことで、資本主義と社会主義というイデオロギーの対立構造も重なり、両国の覇権争いが激化したことが背景に挙げられます。

 

■経済安全保障が想定する3つのリスク

 

①サプライチェーンに関するリスク
 国境を超えたサプライチェーンの問題が経済に深刻な影響を及ぼした事例として、2020年後半に 生じた半導体不足があります。
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な大流行(パンデミック)によって、いわゆる 「巣ごもり消費」が急増する中で、テレビやスマートフォン、ノートパソコンといった製品向けの半導体の 供給が追い付かず、価格の高騰だけでなく自動車の製造停止も引き起こす社会的な問題に発展しました。
 こうした経験から、国家の重要な産業を維持するうえで必要な部品を安定して供給できる体制への意識が高まり、コスト削減に偏ったサプライチェーンを見直す動きが加速しています。

 

②技術に関するリスク
 人口知能(AI)や量子コンピューターといった軍事に利用可能な技術の輸出入を規制する動きが見られます。また、重要な社会的基盤(インフラ;電気、ガス、水道、通信網など)に関しても、 経済活動の安定化を図る観点から、重要な技術の保護や流出を防ぐ対策を強化しています。
 米国では2017年頃から、国家単位で中国企業からの製品・部品の輸入を制限することに始まり、 その後、軍事転用可能な製品の貿易を経由国も含めた大規模な規制へと拡大しています。

 

③情報に関するリスク
 ランサムウェアによるサイバー攻撃が日常化することで、企業活動がリスクにさらされ、標的型ウィルスによる情報漏えいの危機も存在しています。サイバーセキュリティ問題が経済に直結する現代社会では、情報の管理そのものが安全保障対策となります。

 

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