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用語解説

ティール組織

ティール組織とは、「存在目的」を基軸として束なる組織のこと。
通常の大企業に多くみられるピラミッド型ヒエラルキー組織のメンバーは管理者がいて、定められた業務範囲のもとで動き、管理者に対して報告するのに対し、ティール組織のメンバーは目的意識によって主体的に動くとされる。その特徴として、自主経営(セルフ・マネジメント)されていること、働くメンバーの精神的な全体性(ホールネス)を重視すること、進化する存在目的を持つことの3つがあげられる。

一つ一つの細胞が意志を持って進化していく「生命体」にも例えられる。ティールとは「青緑」の色のことで、生命が生まれる海の色、緑が更に進化した色を表す。

 

出所:『ティール組織』 フレデリック・ラルー 英治出版 2018年 を元にHRI作成

 

2018年1月にフレデリック・ラルー著「ティール組織」が発売されると同時に大きな話題となった。日本で主流の階層別マネジメントを一蹴し、全く新たなマネジメントの在り方を提示している点が大きな衝撃を生んでいる。

ティール組織の一形態として「ホラクラシー組織」という言葉が用いられている。階級や上司・部下などの階層が一切存在しない、フラットな組織管理体制である。我々HRインスティテュートも部署や上司・部下という位置づけが存在せず、全員参画型経営を実行しているという面ではホラクラシー組織に近い。

 

事例:Buutzorg(ビュートゾルフ)

実際にティール組織的に動いている組織として、オランダの在宅介護支援を行う非営利団体のビュートゾルフが挙げられる。

ビュートゾルフでは、オランダ国内で約1万人の看護師・介護士が活躍しているが、その中にはリーダーやマネージャーが一人も存在しない。

 

出所:『ティール組織』 フレデリック・ラルー 英治出版 2018年 を元にHRI作成

 

ティール組織を実現するための仕組みとして、最小限のルールを決めて運営し、情報共有を支えるICTを整える等をしている。

 

  1. 最小限のルールで運営

    「チーム人数は最大12人」「バックオフィスは現場の支援に徹する」などのルール以外、ケア内容、採用・教育、財務などすべての面で裁量と責任が与えられている。

  2. 情報共有を支えるICT

    自組織の専用アプリを開発・活用し、利用者のケア内容や業務日誌などをメンバー間で共有している。

  3. メンバーの創造性を引き出す

    「生活の質を改善したい」「自分の暮らしを自分でコントロールしたい」など、利用者のニーズに対して自分はどうするべきか、メンバー同士が自由に意見交換する雰囲気が作られている。

 

上下関係を廃しメンバーそれぞれが「自主経営」を行うことで顧客のニーズに応え続けている。

 

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