ワークライフインテグレーション

用語解説

ワークライフインテグレーションとは、職業生活（ワーク）と個人生活（ライフ）を統合させるという考え方である。

従来から言われていたワークライフバランスでは、それぞれをしっかりと線引きし、どちらかに片寄らないようにバランスをとる考え方であるが、多様な働き方が広がっている現代では、人生の構成要素として境界線を設けず統合的に充実させていく考え方が広がってきている。

＊インテグレーション（Integration）とは、もともと「統合」「融合」などを意味する

新型コロナウイルス感染症をきっかけとしてテレワークなどが推進され、オフィスだけではなく自宅等でも仕事をすることができるようになった。

また、フレックスタイム制導入や副業・兼業の促進などにより、個々の事情に応じて多様な働き方を選択できる環境が以前と比べ整ってきた。

こうした環境下において、人々の意識も変化し、従来のようにワークとライフをあえて線引きせずに統合し双方充実させていくという考え方が広がってきている。

ワークライフインテグレーションには、個人だけでなく、企業側も時代の変化に応じて人事制度等を整えていくことが求められる。

優秀な人材から選ばれ続けるためにも、働き方の多様性を確保する必要性は今後も高まっていくと思われる。