用語解説

パーパス経営

企業におけるパーパス(Purpose)とは、その企業の存在意義、究極の目的のことを意味している。

「自社は何のために社会に存在するのか」という問い(Why)に対する答えである。

パーパス経営とは、その存在意義を軸として経営し、パーパス追求のために事業を展開し組織を運営していくことを意味する。

これまでは、ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)を設定している企業が多いが、パーパス( Purpose)は更にその上位概念としての企業の最も根本的な存在意義を示すものだとも言える。

 

従来の経営では、利益創出が企業の目的になり、社会貢献活動は事業とは別ものとして考えられているケースもあった。

しかし、2015年の国連サミットにおいてSDGsが採択され、世界で持続可能な開発に向けた機運が高まる中で、企業は自社の利益だけを追求すればよいのではなく、社会をよりよくすることに貢献するべきという考えがパーパス経営の根幹になっている。

社会貢献活動と事業活動を切り離すのではなく、事業活動を通して社会課題を解決するという考え方にシフトしていく中で、「自社は何のために社会に存在するのか」「社会にどのような価値を提供するのか」という問いに向き合い、それを「パーパス」として言語化し内外に発信する企業が増えてきている。

パーパスが組織に浸透していくことで、経営者がトップダウンに指示しなくても、社員自身がパーパス追求のためには何をすべきなのかを判断して行動することができ、組織の価値基準やベクトルが揃うことが期待できる。また、自分の仕事が社会をより良くすることに繋がっているという実感を持って働けるため、社員のエンゲージメント向上にも繋がると考えられている。

 

 

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