用語解説

やりがい搾取

経営者または発注者が、労働者または受託者に「やりがい」を強く意識させることで、結果的として労働者に長時間労働(サービス残業も起こり得る)を強要したり、受託者が本来受け取るべき報酬を諦めさせる行為のこと

 

 

 

【背景】
・この言葉の初出については諸説が議論されているが、東京大学教授で教育社会学者の本田由紀氏の執筆活動によって広く認知されるようになった。本田氏は自らの論考の中で「雇う側が『やりがい』を強く意識させることで、働き手が低賃金や長時間労働といった環境に順応してしまう」構図のことを「やりがい搾取」と名付けている。
・言葉の誕生から20年以上が経過し、過労死の問題などを経て、労働基準法違反という意味での「やりがい搾取」が拡大している状況にはないが、教育や医療といった社会貢献的な側面が強い職業では、「頑張って当たり前」という風潮の中で報酬に見合わない労働が見えない圧力の形で強要されることがある。
・また、スポーツ界や芸能界では、才能や知名度への偏った見方に起因して、当事者がいないところで「やりがい搾取」に関する議論が起きることがある。

 

 

 

 

 

 

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